ざっくり簡単解説!高崎藩とは?

高崎藩(たかさきはん)、江戸時代上野国(現在の群馬県高崎市)を中心にした譜代藩で、交通の要所に位置していました。高崎藩は1590年、徳川家康の関東入封に伴い井伊直政が箕輪から高崎に移封されて成立しました。直政の後には諏訪家、酒井家、安藤家、そして幕末には大河内松平家などが藩主を務め、江戸と信濃、上野を結ぶ中山道や三国街道の交通と防衛を担いました。

幕末には戊辰戦争において、新政府軍に恭順したものの、1864年に水戸藩天狗党との「下仁田戦争」で苦戦し、さらに幕臣・小栗上野介の処刑にも関わるなど、動乱期にさまざまな困難に直面しました。1868年の新政府への恭順後、高崎藩は北越や会津への出兵にも参加し、戊辰戦争に深く関わりました。1871年の廃藩置県で高崎藩は廃止され、最終的に群馬県に統合されました。

高崎城の一部、乾櫓や東門などの遺構は現在も残り、群馬県の重要文化財として保存されています。

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