ざっくり簡単解説!八戸藩とは?

1664年-1871年(廃藩置県まで)

八戸藩(はちのへはん)は、江戸時代に陸奥国三戸郡八戸(現在の青森県八戸市)を中心に存在した外様藩で、藩庁は八戸城に置かれました。1664年、盛岡藩2代藩主南部重直が嗣子を定めずに没したため、幕府の裁定により遺領10万石が分割され、弟の南部重信が盛岡藩8万石を、もう一人の弟である南部直房が八戸藩2万石を領有することとなり、八戸藩が成立しました。藩主は南部氏が代々務め、9代にわたり続きました。領地は現在の青森県南部から岩手県北部にかけて広がり、農業生産が限られていたため、製鉄、製塩、水産業の振興に力を注ぎました。幕末の戊辰戦争では、奥羽越列藩同盟に加盟し、野辺地戦争に参加しましたが、戦後は新政府に恭順し、1871年の廃藩置県により八戸藩は廃止され、その領地は八戸県を経て青森県に編入されました。

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