ざっくり簡単解説!右大臣とは?

右大臣(うだいじん)は、日本の律令制度において太政官の高官の一つで、国政を統括する役職です。左大臣と共に天皇を補佐し、行政全般を担当しました。右大臣は、左大臣に次ぐ地位であり、左右の大臣が国政の重要な決定を行う中で、左大臣と共に政治運営の中心的役割を果たしました。

右大臣は、天皇の信頼を得た有力な貴族や公卿が任命されることが多く、平安時代には藤原氏などの有力な家柄から選ばれることが多く見られました。右大臣と左大臣の地位は、互いに補佐し合いながら国政を動かすものであり、特に平安時代には宮廷政治における重要な地位を占めました。

しかし、鎌倉時代以降、武家政権が台頭すると、右大臣を含む太政官の役職は次第に形式的なものとなり、実際の権力は幕府に移りました。江戸時代には、右大臣の役職はほとんど名誉職とされ、実務的な影響力は低下していきました。

最終的に、1868年の明治維新に伴い、右大臣を含む律令制下の官職は廃止され、近代的な内閣制度が導入されることで右大臣の役割は消滅しました。

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