ざっくり簡単解説!真言宗とは?
真言宗(しんごんしゅう)は、平安時代初期に空海(弘法大師)によって開かれた日本仏教の宗派で、密教を中心とした教えを重視します。真言宗の教義は、密教の修行を通じて現世で悟りを開くことができるとするもので、大日如来を最高の仏とし、真言(マントラ)や儀式を通じて仏の力を体得することを目指します。
804年、空海は唐(現在の中国)に渡り、密教の教えを学びました。密教の高僧である恵果から教えを受けた空海は、帰国後、日本で密教を広めました。816年には高野山に金剛峯寺を建立し、真言宗の拠点としました。金剛峯寺は、現在でも真言宗の中心寺院として重要な役割を果たしています。
真言宗は、儀式や呪文を用いた実践的な修行が特徴で、密教の教えを通じて、現世で仏と一体化することを重視します。また、曼荼羅(仏教の世界観を表した図)や、護摩と呼ばれる火を使った儀式も真言宗の重要な要素です。
真言宗は、平安時代から鎌倉時代にかけて日本で広まり、多くの僧侶や信徒に受け入れられました。現在でも、真言宗は日本全国に多くの寺院を有し、信仰を集める宗派の一つです。
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