ざっくり簡単解説!以仁王の令旨とは?

1180年(今から845年前)

以仁王の令旨(もちひとおうのりょうじ)は、平安時代末期1180年(治承4年)に発せられた文書で、後白河天皇の第三皇子・以仁王(もちひとおう)が全国の源氏や武士たちに対して平氏打倒を促すために発しました。当時、平清盛を中心とする平氏一門が政権を握り、権力を専横していたため、以仁王源頼政の勧めで、平氏追討のための令旨を発し、源頼朝木曾義仲など各地の源氏勢力に挙兵を呼びかけました。この令旨は、平氏政権に対する反乱の正当性を示すものであり、後の源平合戦(治承・寿永の乱)の引き金となる重要な出来事でした。以仁王自身は挙兵に失敗し、同年5月に討たれましたが、彼の令旨は日本各地の武士たちに強い影響を与え、平氏打倒への機運を大いに高めました。この出来事は、武士勢力が歴史の舞台で主導権を握るきっかけとなり、鎌倉幕府誕生への道筋を切り開いた重要な転換点とされています。

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