ざっくり簡単解説!琉球処分とは?
琉球処分(りゅうきゅうしょぶん)は、1879年に明治政府が琉球王国を廃止し、沖縄県として日本に編入した一連の出来事を指します。この処分により、琉球王国は約450年にわたる独立した王国としての地位を失い、日本の一部となりました。
琉球王国は、15世紀に成立し、中国の明朝や清朝との冊封体制に基づき朝貢を行う一方で、1609年以降は薩摩藩の支配下に置かれていました。しかし、江戸時代を通じて、琉球は中国と日本という二重の従属関係の中で独自の文化と政治体制を維持していました。
明治時代になると、明治政府は中央集権化を進め、琉球もその一環として日本の完全な支配下に置こうとしました。1872年、琉球は一旦琉球藩として日本の領土に組み込まれましたが、清朝との冊封関係が残されていました。その後、1879年、明治政府は正式に琉球王国を廃止し、琉球藩王・尚泰を東京に移住させ、琉球を沖縄県として編入しました。
この琉球処分は、琉球と中国との伝統的な関係を断絶させ、日本の中央集権体制に組み込むことを目的としていましたが、一部の琉球士族はこの動きに反発し、清朝に助けを求めました。これにより、日清間で外交的な摩擦も生じましたが、最終的に琉球は日本の領土として確定しました。
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