ざっくり簡単解説!中先代の乱とは?
中先代の乱(なかせんだいのらん)は、1335年に鎌倉幕府滅亡後の混乱を背景に、旧幕府勢力が復権を試みた反乱です。この乱は、鎌倉幕府最後の執権北条高時の息子北条時行が中心となり、足利尊氏が指揮する新たな統治体制に反発して起こされました。
鎌倉幕府は1333年に滅亡し、後醍醐天皇による建武の新政が始まったものの、急激な改革に対する不満が広がっていました。旧北条氏の支持者たちは、信濃に潜伏していた時行を担ぎ出し、幕府再興を目指して鎌倉を襲撃しました。時行は鎌倉を一時的に奪還し、復権を果たしました。
しかし、この成功は短命に終わりました。足利尊氏はすぐに反撃し、鎌倉を奪還。時行の軍は敗れ、彼は逃亡を余儀なくされました。その後、時行は捕らえられ処刑され、この乱も幕を閉じました。
中先代の乱は、建武の新政に対する旧幕府勢力の反抗を象徴する事件であり、足利尊氏が勢力を強め、やがて室町幕府を成立させる過程の一つとして重要な役割を果たしました。
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