ざっくり簡単解説!龍野藩とは?
龍野藩(たつのはん)は、江戸時代に存在した藩で、播磨国(現在の兵庫県たつの市)を中心に領有していました。元和3年(1617年)に本多政朝が5万石で藩を設立し、以来、いくつかの大名が藩主を務めました。特に有名なのは脇坂家で、藩はその後200年にわたり脇坂家が治めました。
藩は江戸時代を通じて農業や商業を振興し、特に醤油製造が盛んでした。龍野の特産品として知られる薄口醤油は、地域経済の重要な一部となりました。文化的にも、藩校敬楽館を設立し、教育に力を入れました。
幕末には、龍野藩は幕府側に属し、戊辰戦争では新政府に対する出兵も経験しました。明治4年(1871年)の廃藩置県によって龍野県となり、その後兵庫県に編入されました。藩主家は明治2年に華族に列し、明治17年には子爵となりました。現在でも地元では脇坂家への敬愛の念が残っています。
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