ざっくり簡単解説!黒田長韶とは?

黒田長韶(くろだながつぐ)は、江戸時代後期の筑前秋月藩第9代藩主です。1789年に第8代藩主黒田長舒の次男として江戸新堀藩邸で生まれ、幼名は金十郎でした。1807年に従五位下・壱岐守に任じられ、1808年に父の死去に伴い家督を継ぎました。

長韶は藩主として、若年の宗家福岡藩主・黒田斉清を補佐しながら、長崎警備など幕府からの役割を務めましたが、統治力には課題があり、家臣間で不正が横行し、福岡藩からの監督を受ける状況となりました。1821年には財政再建を試み、家臣間小四郎が債権者との交渉を成功させ、藩財政を安定化させる施策を進めました。

1830年、長韶は養子の黒田長元に家督を譲り隠居し、天保3年に「韶翁」と号しました。隠居後は政務から離れつつも藩に影響を与え続け、1840年に秋月で没しました。

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