ざっくり簡単解説!鯖江藩とは?

鯖江藩は、江戸時代越前国(現在の福井県鯖江市)に存在した藩で、1720年に譜代大名間部氏によって設立されました。藩の初代藩主は間部詮言で、当初の石高は5万石でした。藩庁は鯖江陣屋に置かれ、藩主は長らく間部家が世襲しました。

鯖江藩は、領地が分散しており、地理的に一体性が薄かったため、藩政運営には困難が伴いました。特に財政面では、表高通りの収入が得られず、「御物成(年貢)の半減」と表現されるような減収が続き、慢性的な財政難に苦しみました。また、幕末には藩主の間部詮勝が老中に任命され、安政の大獄を指揮したため、1862年には減封処分を受けて4万石に減少しました。

藩主の間部詮熙は教育に力を入れ、藩校「進徳館」の設立や藩士教育に貢献しました。最終的に鯖江藩は、1869年の廃藩置県により消滅しましたが、その文化や伝統は現在も地域に息づいています。

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