ざっくり簡単解説!館林藩とは?

館林藩(たてばやしはん)は、上野国(現在の群馬県館林市)に位置し、江戸時代に複数の大名家が支配を交代した藩です。館林藩は1590年に榊原康政が10万石で初代藩主として立藩し、館林城の整備や治水事業、街道整備に努めました。その後、松平家や徳川家が藩主を務め、特に徳川綱吉が城主だった時代には一時的に25万石に増加し、藩は大いに繁栄しました。

幕末期には、譜代大名の秋元家が藩主となり、秋元志朝は文武奨励などを通じて藩政改革を進めましたが、尊王攘夷派として活動していたため、1864年の禁門の変後に幕府から嫌疑をかけられ強制隠居となります。その後、戊辰戦争では新政府軍に協力して奥羽征伐に参加し、藩としての立場を守りました。1871年の廃藩置県により館林藩は廃止され、領地は群馬県へと統合されました。館林城跡や歴代藩主の足跡は現在も市内の歴史遺産として保存されています。

江戸時代の関連記事