ざっくり簡単解説!飫肥藩とは?

飫肥藩(おびはん)は、江戸時代に存在した藩で、日向国(現在の宮崎県日南市)を中心に領有していました。藩主は伊東家で、初代藩主伊東祐兵が1588年に藩を設立しました。飫肥藩は外様大名として約5万7千石を領有し、飫肥城を中心に政治が行われました​。

藩は初期から島津氏との領地争いが続き、約100年にわたり激しい抗争が繰り広げられました。飫肥藩は、特に森林資源の活用に注力し、植林事業を推進しました。この政策は、天明の大飢饉の際に庶民の救済にも寄与し、藩の財政再建につながりました​。

幕末には、飫肥藩は新政府軍に従軍し、戊辰戦争会津戦争に参加しました。藩主の伊東祐帰は、明治時代初期においても政治的な活動を行い、最終的に廃藩置県によって藩は消滅しましたが、伊東家はその後も続いています​。

飫肥藩は、その約280年の歴史を通じて、地域文化や経済に深い影響を与え、現在でもその名残が残る重要な存在です。

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