ざっくり簡単解説!長岡京とは?

長岡京(ながおかきょう)は、784年に桓武天皇が奈良の平城京から遷都した都で、現在の京都府向日市、長岡京市、および京都市西京区の一部に位置していました。長岡京は、中央集権的な政治を強化し、災害や権力闘争が続く平城京を離れ、政務の効率化を図るために築かれました。桓武天皇は、広大で平坦な土地を選び、新たな都を築こうとしました。

しかし、長岡京はわずか10年で終焉を迎えます。785年、桓武天皇の側近であり、都の建設を担当していた藤原種継が暗殺される事件が発生し、長岡京建設のプロジェクトが頓挫。さらに、湿地帯であったことや水害などの自然災害も重なり、長岡京は次第に放棄され、794年には平安京への遷都が決定されました。

長岡京は短命で終わった都でしたが、その後の平安京の建設に影響を与え、平安時代に続く日本の歴史の流れにおいて重要な一歩となりました。長岡京の遷都は、桓武天皇の中央集権的な改革の一環であり、日本史において大きな意味を持ちます。

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