ざっくり簡単解説!近衛天皇とは?

近衛天皇(このえてんのう)は、日本の第76代天皇であり、崇徳天皇の弟として1142年に即位しました。彼はわずか3歳で即位し、在位期間は1142年から1155年までの約13年間でしたが、幼少であったため、実際の政治は鳥羽上皇による院政によって行われました。

近衛天皇の治世は、平安時代末期の院政が続く時代であり、父である鳥羽上皇が政治の実権を握っていました。政治的には比較的安定していたものの、内部では崇徳上皇との権力争いが進行しており、これが1156年の保元の乱へと繋がる背景となります。

近衛天皇は、1155年にわずか16歳で崩御し、後継者に恵まれなかったため、鳥羽上皇は次に後白河天皇を即位させました。彼の治世は短く、その政治的役割は限定的でしたが、崩御後の保元の乱やその後の内乱の時代への前兆を示す時期でもありました。

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