ざっくり簡単解説!足利義栄とは?
足利義栄(あしかが よしひで)は、室町幕府の第14代将軍で、13代将軍足利義輝が1565年に暗殺された後、1568年に将軍に就任しました。義栄は、三好氏の支援を受けて将軍に擁立されましたが、その治世は非常に短く、政治的影響力もほとんどありませんでした。
義栄の将軍就任は、三好氏が幕府を掌握するための手段に過ぎず、義栄自身は京都に入ることさえできず、実際の政務を行うことができませんでした。当時、京都は三好氏と織田信長の勢力争いが激化しており、義栄はこの混乱の中で名ばかりの将軍となってしまいます。
義栄の治世は、将軍としての実績がほとんどないまま終わり、同年末には病に倒れ、わずか数カ月で亡くなりました。義栄の死後、織田信長が支援する足利義昭が次の将軍に就任し、義栄の短い治世は幕府の権威が完全に失われつつある時代を象徴するものとなりました。
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