ざっくり簡単解説!足利義晴とは?

足利義晴(あしかが よしはる)は、室町幕府の第12代将軍で、11代将軍足利義澄の子です。1521年に将軍職に就任し、戦国時代の混乱期に幕府の再興を試みましたが、将軍としての権威を十分に発揮することができませんでした。義晴の治世は、中央政権の弱体化が進み、各地の大名が独自に力を伸ばす時期にあたります。

義晴の治世では、細川高国細川晴元の内紛や、三好氏の台頭など、幕府内外での権力闘争が絶えず、義晴はそれらに巻き込まれながらも、将軍としての地位を守ることに奔走しました。特に京都を巡る戦いが激しく、義晴は何度も京都から逃亡を余儀なくされました。

義晴は文化人としても知られ、和歌や連歌を愛し、室町文化の振興に努めましたが、政治面では不安定な治世が続きました。1546年に将軍職を息子の足利義輝に譲り、隠居しますが、引き続き幕府の権力争いに影響を与えました。義晴の治世は、戦国時代の混乱と共に、室町幕府の権威が失われていく象徴的な時期となりました。

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