ざっくり簡単解説!足利義尚とは?

足利義尚(あしかが よしひさ)は、室町幕府の第9代将軍であり、8代将軍足利義政の子です。1473年、義政の隠居によりわずか10歳で将軍職に就任しました。義尚の治世は、父の時代に引き起こされた応仁の乱の後始末と、将軍としての権威を回復するための努力が続きましたが、彼の治世は内乱と困難に満ちていました。

義尚は将軍としての力を示すため、各地で反乱を鎮圧しようと試みましたが、その中でも特に有名なのが、1487年に始まった六角征伐です。この戦いでは、近江国(現在の滋賀県)の有力大名である六角氏を討伐しようとしましたが、長期戦となり、幕府内の権威は回復できませんでした。

義尚は軍事行動に自ら出陣する積極的な将軍でありましたが、1489年に陣中で病を患い、わずか25歳で早世しました。彼の死後、室町幕府の権力はますます弱体化し、戦国時代への転換がさらに加速しました。

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