ざっくり簡単解説!請西藩とは?

請西藩(じょうざいはん)は、江戸時代後期に上総国(現在の千葉県木更津市請西)にあった小藩で、嘉永3年(1850年)に藩庁を貝淵陣屋から請西陣屋へ移し、林家が治めていました。3代目藩主の林忠崇は幕末の戊辰戦争で幕府側に付き、遊撃隊に加わるため自ら脱藩し、請西陣屋を焼き払って出陣しました。この行動により、新政府から所領を没収され、請西藩は改易されました。

戊辰戦争での行動により、林家は華族にも列せられず、戦後は非常に困難な生活を強いられました。林忠崇は長命を保ち、昭和16年(1941年)に94歳で亡くなり、幕藩体制の「最後の大名」としても知られています。請西藩は、改易された数少ない藩の一つとしてその名を残しています。

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