ざっくり簡単解説!西谷藩とは?

西谷藩は、江戸時代の前期、1698年に能登国(現在の石川県七尾市)に短期間存在した藩です。藩主は水野勝長で、彼は備後福山藩からの改易により、名跡を継承し1万石を与えられて西谷藩を立藩しました。藩庁は西谷陣屋に設置され、藩名もその居所に由来しています。

西谷藩の歴史は非常に短く、藩成立からわずか2年後の1700年、勝長が下総結城藩に転封されることになり、藩は廃藩となりました。西谷藩の領地は、かつての幕府領「能登天領」の一部であり、地域には46か村が含まれていました。藩の存在は、譜代大名の名家を存続させるための特例措置として行われたもので、その後の運営には幕府の代官が関与していました。

藩主の水野勝長は、徳川綱吉の信任を受けており、江戸において重要な地位にありましたが、領国には赴かずに過ごしました。藩の短命にもかかわらず、勝長の後には下総国で新たに結城藩が成立し、彼の家系は続いていきました。

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