ざっくり簡単解説!蘇我氏とは?
蘇我氏(そがし)は、古代日本の有力な豪族であり、飛鳥時代に絶大な政治的影響力を持ちました。蘇我氏は、渡来系氏族とされ、6世紀には大和朝廷で重要な地位を確立しました。特に、仏教の受容と普及に大きく貢献し、朝廷内で強大な権力を誇りました。
蘇我氏の台頭は、蘇我馬子の時代から始まります。彼は天皇に仕えつつ、仏教を奨励し、物部氏など仏教に反対する勢力を倒しました。その後、蘇我氏は天皇を補佐する立場を強化し、天皇の側近として政治の実権を握るようになりました。特に、推古天皇や聖徳太子との連携によって、蘇我氏の権力はさらに拡大しました。
しかし、7世紀に入ると、蘇我氏の独裁的な支配に反発が高まり、特に蘇我蝦夷と蘇我入鹿の時代には、強引な政治運営が問題視されました。645年に中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足(後の藤原鎌足)がクーデターを起こし、蘇我入鹿を暗殺したことで、蘇我氏の支配は終焉を迎えました。この事件は、後に大化の改新と呼ばれ、中央集権的な国家体制への転換をもたらしました。
蘇我氏は、一時代において政治と宗教の両面で大きな影響を与えましたが、その急激な権力集中が滅亡の原因となりました。
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