ざっくり簡単解説!花山天皇とは?

花山天皇(かざんてんのう)は、日本の第65代天皇であり、父である円融天皇から984年に即位し、986年まで在位しました。わずか2年という短い治世で、在位中に突如退位したことで知られています。彼の退位は、後世においても「花山天皇の出家」として有名です。

花山天皇は、即位時まだ16歳と若く、政治経験がほとんどなかったため、外戚である藤原道兼藤原道長ら藤原氏が実権を握っていました。しかし、花山天皇は突然出家することを決意し、986年に皇位を去りました。伝説によると、花山天皇は出家の動機として、母の死を深く悲しみ、俗世を離れたいと考えたとも言われていますが、実際には藤原氏の政治的思惑も絡んでいたとされています。

退位後、花山天皇は仏門に入り、出家して法皇となりました。彼の出家後も、仏教に深く帰依し、巡礼や修行に生涯を捧げました。

花山天皇の治世は短かったものの、その出家は日本の歴史における特異な出来事として語り継がれ、藤原氏の政治的影響がさらに強まる契機にもなりました。

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