ざっくり簡単解説!船上山とは?
船上山(せんじょうさん)は、鳥取県東伯郡琴浦町に位置する標高615メートルの山で、伯耆国に属する山岳信仰の地として知られています。船上山は、景勝地としても有名で、豊かな自然と歴史的背景から、古くから多くの人々に親しまれてきました。特に、船上山は南北朝時代の重要な歴史的事件である船上山の戦いの舞台として知られています。
1333年、後醍醐天皇が鎌倉幕府に対して挙兵し、南朝の拠点として船上山に立てこもりました。船上山の戦いでは、後醍醐天皇を支持する軍勢が鎌倉幕府軍を撃退し、これが鎌倉幕府滅亡の一因となりました。この戦いの結果、後醍醐天皇は京都に戻り、建武の新政を開始するきっかけをつかむことになりました。
また、船上山はその美しい景観から修験道の修行の場としても知られており、古くから宗教的な重要性を持っていました。豊かな自然環境と歴史的な背景が重なり、今日ではハイキングコースとしても人気を集めています。秋には紅葉が美しく、多くの観光客が訪れます。
船上山は、南北朝時代の戦場としての歴史的意義と、自然と信仰の融合した山岳地帯として、鳥取県の重要な文化財でもあります。
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