ざっくり簡単解説!興国寺藩とは?

興国寺藩(こうこくじはん)は、江戸時代駿河国(現在の静岡県沼津市)に存在した藩で、藩庁は興国寺城に置かれていました。藩は慶長6年(1601年)に立藩され、初代藩主は天野康景です。康景は徳川家康の重臣であり、関ヶ原の戦いにおける功績により1万石で入封しました。

興国寺藩は、康景が領内の農政や治水工事に尽力し、藩政の安定を図りました。しかし、慶長11年(1606年)には藩内での資材盗難事件が発生し、康景は家臣による不正な裁定に不満を募らせて出奔します。このため、藩は改易となり、慶長12年(1607年)に廃藩となりました。

興国寺藩は短命でしたが、その歴史は徳川幕府に仕える武将たちの影響を色濃く反映しており、興国寺城の跡は今でも地域の歴史的な名所として親しまれています。また、藩主の治世下での地域振興や文化の発展も、地域社会に貢献した点で重要です。

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