ざっくり簡単解説!膳所藩とは?

膳所藩(ぜぜはん)は、近江国(現在の滋賀県大津市)に存在した藩で、藩庁は膳所城に置かれていました。膳所藩は1601年に設立され、初代藩主は戸田一西で、最初は3万石を領有しました。

藩の成立当初、膳所城は天下普請で築かれ、戦略的に重要な位置にありました。藩主は代々譜代の大名家が務め、特に本多氏が有名です。藩主の中には、治水や新田開発を推進した者もおり、地域の発展に寄与しました。また、藩校「遵義堂」も設立され、教育制度の整備にも力を入れました。

しかし、江戸時代中期には藩財政が厳しくなり、1781年には藩内で一揆が発生しました。このような混乱を受けて、藩は幕末に新政府側に与し、戊辰戦争では新政府軍に参加しました。最終的に1871年の廃藩置県により膳所藩は消滅し、その領地は滋賀県に編入されました。

膳所藩の歴史は、地域の文化や教育に多大な影響を与え、特に膳所城はその重要な象徴となっています。現在もその名残が地域に残り、観光名所として訪れる人々に歴史の一端を伝えています。

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