ざっくり簡単解説!矢田藩とは?

矢田藩(やたはん)は、上野国(現在の群馬県高崎市吉井町矢田)にあった江戸時代の藩で、別名吉井藩とも呼ばれます。1709年に鷹司家出身の松平信清が1万石を与えられ、矢田に陣屋を構えたことで正式に立藩しました。その後、信清の子孫が藩を継承し、1752年には2代目の松平信友が居所を吉井村に移しましたが、陣屋の名称は引き続き「矢田陣屋」として残りました。

幕末には、矢田藩は新政府軍に恭順し、戊辰戦争で会津藩攻めに参加するなど積極的に対応しました。1869年の版籍奉還により廃藩となり、岩鼻県を経て最終的に群馬県に編入されました。矢田の歴史や陣屋跡は、現在も地域の文化財としてその名残を留めています。

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