ざっくり簡単解説!田野口藩とは?
田野口藩(たのぐちはん)は、江戸時代後期に信濃国佐久郡(現在の長野県佐久市)に存在した藩で、元は三河国大給藩から分かれた小藩です。藩主は松平家で、最初の藩主は松平乗謨(のりかた)で、1863年に田野口藩が立藩されました。この藩は、文久3年(1863年)から明治4年(1871年)まで存続しました。
田野口藩は、1万6千石の石高を持ち、藩庁は龍岡城に置かれました。龍岡城は西洋式の稜堡式城郭として知られ、特徴的な星型の構造を持っていました。この城は松平乗謨が築城を始め、慶応3年(1867年)に完成しました。
藩は幕末において、戊辰戦争や北越戦争などに参加し、新政府軍に従う立場を取っていました。田野口藩の藩主であった松平乗謨は、江戸幕府の老中を務めるなど、政治的にも重要な役割を果たしました。しかし、明治維新に伴う廃藩置県により藩は消滅し、その後は新政府の施策に従いながら地域の発展に寄与しました。
田野口藩の歴史は、地域の文化や伝統に影響を与え、現在でもその名残を見ることができる遺跡や観光地が残っています。
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