ざっくり簡単解説!田原藩とは?

田原藩(たはらはん)は、江戸時代三河国(現在の愛知県田原市)に存在した藩で、藩庁は田原城に置かれていました。この藩は、慶長6年(1601年)に戸田宗光が1万石で入封することで成立しました。戸田氏は戦国時代から続く地元の豪族であり、田原城を拠点に地域を支配しました。

藩の歴史は、1644年に戸田家が移封された後、三宅家が藩主として治めることとなり、以降約200年にわたって三宅家が藩主を務めました。藩政の中では、新田開発や城下町の整備が行われ、藩校成章館も1810年に設立され、地域の教育に貢献しました。

幕末には、田原藩は佐幕派として新政府軍に抵抗しましたが、明治2年(1869年)には版籍奉還が行われ、藩知事に任命された三宅康友は新政府に従うことを選択しました。1871年の廃藩置県により田原藩は消滅し、その後は愛知県に編入されました。

田原藩の歴史は、地域の文化や経済に大きな影響を与え、特に戸田氏や三宅氏の治世は現在でも語り継がれています。

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