ざっくり簡単解説!田原坂とは?
田原坂(たばるざか)は、1877年の西南戦争において、政府軍と西郷隆盛率いる反乱軍の間で繰り広げられた激戦地です。田原坂は、現在の熊本県熊本市北区に位置しており、西南戦争最大の激戦が行われた場所として知られています。
西南戦争は、廃藩置県や秩禄処分に不満を持つ士族たちが、旧薩摩藩士の西郷隆盛を中心に明治政府に反乱を起こした戦争です。田原坂の戦いは、1877年3月3日から20日にかけて行われ、雨が降り続く中での泥沼のような戦場となりました。政府軍は約9,000人、西郷軍は約15,000人が激突し、壮絶な戦闘が繰り広げられました。
田原坂の戦いでは、西郷軍は坂の地形を利用して政府軍を苦しめましたが、最終的には政府軍が増援を得て攻勢に出たことで、西郷軍は敗北を喫しました。この戦いは西南戦争の分岐点となり、以降の反乱軍の劣勢を決定づけました。戦後、田原坂は戦場として有名となり、現在では慰霊碑が立てられ、戦死者を悼む場所となっています。
田原坂の戦いは、士族反乱の象徴的な戦いであり、近代日本の形成過程で重要な出来事です。
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