ざっくり簡単解説!琉球藩とは?

琉球藩(りゅうきゅうはん)は、明治時代初期に設置された藩で、現在の沖縄県を領有していました。1872年、琉球王国は琉球藩と改称され、藩主は尚泰(しょうたい)が務めました。琉球藩は日本政府の直接的な統治下に置かれ、外交権は帝国外務省に移行しましたが、実質的な政体は琉球王国のものと変わらず、尚泰とその家臣団が権力を維持しました​。

琉球藩の設立に際して、日本政府は琉球を「日本の領土」として位置付けることを目的とし、琉球の特権を段階的に剥奪しました。また、1874年の「琉球島民殺害事件」に関連して、台湾出兵が行われ、これは琉球の帰属問題に影響を及ぼしました​。

最終的に、1879年には琉球藩が廃止され、沖縄県が設置されました。この過程は「琉球処分」と呼ばれ、琉球の王族や士族の特権も失われました。尚泰はその後、東京に移住することを余儀なくされ、琉球王国は名実ともに滅亡しました​。

琉球藩の歴史は、日本の近代化に伴う変革の一環として位置づけられ、沖縄の文化や社会に深い影響を与えました。

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