ざっくり簡単解説!琉球王国とは?
琉球王国(りゅうきゅうおうこく)は、15世紀から19世紀にかけて、現在の沖縄県を中心に存在した独立王国です。1429年に尚巴志が沖縄本島を統一し、琉球王国を建国しました。王国の首都は首里に置かれ、王宮である首里城が政治と文化の中心地となりました。
琉球王国は、地理的に日本と中国、東南アジアの中間に位置するため、貿易拠点として大いに繁栄しました。特に、日本、中国、朝鮮、東南アジア諸国との中継貿易を行い、海上交易によって富を蓄えました。また、琉球は冊封体制のもとで中国の明や清との外交関係を維持し、朝貢貿易を通じて中国文化や技術を取り入れました。
琉球の独自の文化は、こうした国際的な交流を通じて発展し、音楽、工芸、宗教などの面で特異な発展を遂げました。しかし、1609年に薩摩藩が琉球を侵攻し、琉球王国は形式上は独立を保ちながらも薩摩藩の支配下に置かれました。その後、19世紀末には明治政府によって正式に日本に編入され、琉球王国は1879年に廃止され、沖縄県となりました。
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