ざっくり簡単解説!狭山藩とは?
狭山藩(さやまはん)は、江戸時代に河内国(現在の大阪府)に存在した藩で、初代藩主は北条氏盛です。藩は元和2年(1616年)に設立され、藩庁は狭山陣屋に置かれました。狭山藩は外様大名に分類され、最初は1万石の規模を持ち、以降も12代にわたって北条家が藩主を務めました。
藩の歴史にはいくつかの重要な出来事がありました。特に、江戸後期から幕末にかけては、天保の大飢饉や安政の大地震、さらには戊辰戦争など、数回の出兵が行われました。しかし、軍事費の増加や財政赤字が藩の経済を圧迫し、1869年に最後の藩主である北条氏恭は版籍奉還を行いましたが、その後藩は廃藩置県により崩壊し、堺県に編入されました。
狭山藩は、藩主家が明治時代に子爵となり、華族に列せられたことでも知られています。また、狭山陣屋の北表門が移築されて現存しており、その歴史的な価値を今に伝えています。
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