ざっくり簡単解説!深見藩とは?
深見藩は、江戸時代前期に相模国高座郡深見村(現在の神奈川県大和市)に存在した藩です。この藩は、元和8年(1622年)に旗本の坂本重治が寺社奉行に就任し、一挙に7800石の加増を受けたことにより成立しました。藩の石高は1万石でした。
しかし、深見藩の歴史は短く、元禄2年(1689年)に重治が勤務怠慢を理由に罷免され、加増分は没収されて2200石の旗本として戻されました。このため、藩としての存続期間はわずか7年足らずにとどまりました。
重治の死後、子の坂本成方が領主を引き継ぎましたが、家族は引き続き幕末期まで深見村の領主として残り、地元の名士として知られました。
深見藩の歴史は、地方政治や藩制度の変遷を理解する上で重要な事例として位置づけられています。また、深見神社や坂本家の墓が現在も残っており、地域の文化財として親しまれています。
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