ざっくり簡単解説!榎本藩とは?

榎本藩(えのもとはん)は、江戸時代初期に栃木県の現在の栃木市大平町榎本にあった藩で、1605年に本多忠純が1万石で入封したことにより立藩しました。忠純は徳川家康のもとで戦功を挙げ、大坂の陣での功績によって領地を2万8000石に増やされ、榎本城を拠点に領地を治めました。忠純は豪勇の持ち主でしたが、短気な性格でもあり、家臣を手討ちにする事件もありました。

忠純の死後、婿養子である本多政遂が跡を継ぎましたが、若くして病没。さらにその後、忠純の孫にあたる犬千代が藩主となりましたが、幼少であったため、1640年には無嗣断絶により廃藩となり、領地は幕府直轄となりました。榎本城は以降も日光街道沿いの宿場町として栄え、周辺地域の経済拠点となりました。榎本藩は短命ながら、その跡地は地域の歴史遺産として保存されており、往時の繁栄の名残を今に伝えています。

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