ざっくり簡単解説!松長藩とは?

松長藩(まつながはん)は、江戸時代駿河国(現在の静岡県沼津市松長)に存在した藩で、藩庁は松長陣屋に置かれました。この藩は、元禄11年(1698年)に相模国小田原藩の支藩として設立され、初代藩主は大久保教寛です。彼は小田原藩主・大久保忠朝の次男であり、相模国内に6000石を分与されて松長藩が誕生しました。

藩は、享保3年(1718年)に5000石の加増を受けて1万6000石に達しましたが、享保15年(1730年)には2代藩主大久保教端が弟に3000石を分与したため、石高は1万3000石となりました。藩の経済は農業を中心に発展し、地域の振興に寄与しました。

天明3年(1783年)、第5代藩主大久保教翅が陣屋を松長から相模国愛甲郡の荻野山中に移したことで、藩は荻野山中藩となりました。この移転によって松長藩は廃藩となり、その後は荻野山中藩として存続することになります。

松長藩の歴史は、短命ながらも大久保家の影響力を示す重要な事例であり、現在もその名残が地域に残っています。

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