ざっくり簡単解説!松坂藩とは?

松坂藩(まつさかはん)は、江戸時代伊勢国(現在の三重県松阪市)に存在した藩で、居城は松坂城(現在の松阪城跡)にありました。藩は1584年に蒲生氏郷によって設立され、最初は12万石の大名として認められました。

氏郷は城を築き、松ヶ島から四五百森(よいほのもり)に移転し、新たな城下町を発展させました。彼は商業にも力を入れ、近江から商人を呼び寄せるなどして、松坂を商都へと成長させました。1600年の関ヶ原の戦いで功績を挙げた氏郷は、後に陸奥国の若松城に転封され、その後藩主は古田家に移ります。

1619年、古田重勝が浜田藩に転封されたことにより、松坂藩は消滅し、南伊勢は紀州藩の領地となりました。松坂城はその後も紀州藩の城代が置かれ、明治維新を迎えるまでその役割を果たしました。

松坂藩は短命ではありましたが、地域経済や文化に多大な影響を与え、その名は今も残っています。

江戸時代の関連記事