ざっくり簡単解説!東蓮寺藩とは?

東蓮寺藩(とうれんじはん)は、江戸時代に存在した藩で、現在の福岡県直方市を中心に治めていました。この藩は、元和9年(1623年)に黒田長政の四男である黒田高政によって設立され、当初は4万石の領地を持っていました。藩庁は東蓮寺に置かれたことからこの名がつけられました。

東蓮寺藩は、初代藩主である高政のもとで基盤を築かれ、その後の藩主も黒田家から継承されました。特に3代藩主の黒田長寛は、藩名を「直方藩」に改称し、福岡藩の嫡子として藩の統治を行いました。藩内では農業が中心であり、地域の特産品の生産が促進されました。

藩政の中で、黒田家は地元経済の発展に寄与し、商業や文化の振興にも力を入れました。しかし、享保5年(1720年)、藩主の長清が子を残さず死去したため、藩は廃藩となり、所領は福岡藩に還付されました。

1871年の廃藩置県により正式に消滅しましたが、東蓮寺藩の歴史や文化は地域のアイデンティティとして今も色濃く残っています。藩主であった黒田家の影響は、現在の直方市の文化や伝統にも見ることができます。

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