ざっくり簡単解説!東条藩とは?

東条藩は、江戸時代初期に安房国(現在の千葉県鴨川市東町)に存在した藩で、元和6年(1620年)に旗本の西郷正員が1万石で立藩しました。藩庁は東条陣屋に置かれ、藩領は朝夷郡19ヵ村と長狭郡4ヵ村から成り立っていました。

藩の初代藩主である正員は、寛永15年(1638年)に死去し、子の延員が跡を継ぎました。延員は領民に慕われた名君でしたが、後継者に恵まれず、元禄5年(1692年)には養嗣子の寿員に家督を譲りました。しかし、寿員は不行状を理由に蟄居処分を受け、最終的に下野国の上田藩に転封されることで東条藩は廃藩となりました。

藩の存続期間は約70年であり、藩主たちの治世下では地域の発展に寄与しました。また、藩庁跡は現在でも訪れる人々にとっての歴史的な名所となっています。

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