ざっくり簡単解説!東方藩とは?

東方藩(ひがしかたはん)は、1590年に徳川家康の関東入国に伴い、譜代大名松平康長(戸田康長)武蔵国幡羅郡東方村(現在の埼玉県深谷市東方地区)に1万石を与えられて立藩した藩です。康長はこの地に東方城を構え、領内の安定と発展に尽力しましたが、1601年に康長が上野国白井藩に加増移封されたため、東方藩は短期間で廃藩となり、領地は再び幕府の管理下に置かれました。

東方城の跡地は深谷市に一部の遺構が残され、史跡として保存されています。康長はその後も家康に従い、信濃国松本藩へ転封されるなど、徳川政権において多くの重職を務めています。東方藩は短命でしたが、関東における徳川の支配体制の確立において一役を担った藩でした。

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