ざっくり簡単解説!掛川藩とは?

掛川藩(かけがわはん)は、江戸時代遠江国(現在の静岡県掛川市)に存在した藩で、藩庁は掛川城に置かれていました。藩は慶長6年(1601年)、初代藩主松平定勝が任命され、当初は2万石からスタートしました。定勝は家康の異父弟であり、彼の死後は定行が藩主を継ぎます。

掛川藩は、歴代の藩主が頻繁に交代したことが特徴で、13の家が藩主を務めました。特に、藩主の中で重要なのは井伊家で、万治2年(1659年)に藩主に就任し、以後安定した治世を築きました。藩内では農業や商業の振興が図られ、地域経済に寄与しました。

しかし、藩主の井伊直朝が精神的な問題を抱えた結果、改易される事態も発生しました。その後、藩は小笠原家などに受け継がれ、特に小笠原長煕は治水工事に取り組むなどして藩の発展に貢献しました。

幕末には、最後の藩主である太田資美が藩を統治していましたが、明治維新により藩は廃藩置県で消滅し、その領地は静岡県に編入されました。掛川藩の歴史は、遠江国の政治や文化に大きな影響を与え、今でも掛川城や周辺の名所が観光地として知られています。

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