ざっくり簡単解説!徳川家綱とは?
徳川家綱(とくがわ いえつな)は、江戸幕府第4代将軍で、1641年に徳川家光の長男として生まれました。幼名は竹千代。1651年、父・家光の死去に伴い、わずか11歳で将軍職を継承しました。
家綱の治世は、幕府の安定と文治政治への移行が特徴的です。家光時代の武断政治から転換し、保科正之や松平信綱ら有能な家臣の補佐を受け、殉死の禁止や末期養子の緩和などの政策を実施しました。これにより、大名家の存続が容易になり、幕藩体制の安定化が図られました。
また、1663年には宗門改を徹底し、キリスト教の取り締まりを強化しました。さらに、1665年には諸国山川掟を制定し、河川や山林の管理を通じて治水や治山対策を推進しました。
家綱は学問や文化の振興にも力を入れ、儒学者林鵞峰を登用し、儒教思想の普及を図りました。1680年、家綱は38歳で亡くなり、後継者として弟の徳川綱吉が将軍職を継承しました。
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