ざっくり簡単解説!徳川家斉とは?

徳川家斉(とくがわ いえなり)は、江戸幕府第11代将軍で、1773年に一橋治済の長男として生まれました。幼名は豊千代。1787年、10代将軍徳川家治の死去に伴い、15歳で将軍職を継承しました。

家斉の治世は、寛政の改革天保の改革など、幕府の財政再建と社会秩序の維持を目指した政策が実施されました。特に、老中松平定信による寛政の改革では、倹約令の発布や学問の奨励が行われました。

また、家斉は大御所政治を展開し、将軍職を徳川家慶に譲った後も実権を握り続けました。彼の治世は、文化・文政時代と呼ばれ、町人文化が花開き、浮世絵歌舞伎が隆盛を極めました。

しかし、家斉の治世後半には、天保の大飢饉大塩平八郎の乱など、社会不安が増大しました。1841年、家斉は69歳で死去し、50年以上にわたる長期政権に幕を下ろしました。

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