ざっくり簡単解説!御牧藩とは?

御牧藩(みまきはん)は、江戸時代初期に存在した藩で、現在の京都府久御山町に位置していました。藩は文禄2年(1593年)に設立され、藩主家は織田氏の庶流である津田家でした。初代藩主である津田信成は、織田信長の一族で、信長没後は豊臣秀吉に仕え、1万3000石を領していました。秀吉没後も豊臣秀頼に仕官していましたが、関ヶ原の戦いの直前に徳川家康に接近し、東軍に与し戦功を挙げたことで所領を安堵されました​。

しかし、慶長12年(1607年)に信成が茶屋の女房に乱暴狼藉を働いたことが家康に咎められ、藩は改易されることとなりました。御牧藩はこのように短命に終わり、藩主家の津田家もその名声を失うことになりました​。

御牧藩の存在は、信成が豊臣政権下での活躍を通じて注目されていましたが、その短い歴史は江戸時代の武士の生き様や権力の移り変わりを象徴するものでした。藩の遺産や歴史的な影響は、今も地域に息づいています。

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