ざっくり簡単解説!後白河上皇とは?
後白河上皇(ごしらかわじょうこう)は、平安時代末期の天皇であり、その後上皇として権力を握り続けた人物です。後白河天皇として在位したのは1155年から1158年の短い期間ですが、上皇として院政を行い、約30年にわたって日本の政治に大きな影響を与えました。
後白河上皇の治世中には、朝廷内外で権力争いが激化し、平安末期の武士の台頭を招きました。1156年には保元の乱が発生し、後白河上皇は兄の崇徳上皇と対立し、最終的に勝利して権力を掌握しました。その後も、1159年に平治の乱が勃発し、後白河上皇は平清盛や源義朝といった武士たちの争いを利用しながら、院政を強化しました。
特に、後白河上皇は平清盛を重用し、清盛の協力を得て権力を維持しましたが、後に平家が権力を握りすぎたことから、清盛との対立が深まることになります。これにより、源平合戦が勃発し、鎌倉幕府の成立への道筋が開かれました。
後白河上皇は、その生涯を通じて巧みに権力を操り、武士の台頭や政治的混乱の中で日本の歴史に大きな影響を残しました。彼の治世は、武家政権の時代へと移行する転換点とも言える重要な時期です。
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