ざっくり簡単解説!後宇多天皇とは?
後宇多天皇(ごうだてんのう)は、日本の第91代天皇であり、1274年に父である亀山天皇から譲位を受けて即位しました。在位期間は1274年から1287年までの13年間です。後宇多天皇の治世は、父・亀山上皇による院政の影響を受けつつも、政治的に安定した時期でした。
後宇多天皇の治世中、鎌倉幕府との関係は比較的良好で、武士階級が政治の中枢に関与する時代が続いていました。しかし、天皇の在位期間中、皇位継承を巡る争いが徐々に表面化し、持明院統と大覚寺統の対立が激化していきました。この対立は、両統迭立の制度を確立させ、後の南北朝時代の分裂へとつながる要因となります。
1287年に後宇多天皇は退位し、息子である伏見天皇に譲位しましたが、退位後も院政を行い、政治に影響を与え続けました。後宇多天皇は、大覚寺統の皇統を強固にし、持明院統との対立を深めた天皇として歴史に名を残しています。
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