ざっくり簡単解説!彦根藩とは?
彦根藩(ひこねはん)は、近江国(現在の滋賀県彦根市)に存在した藩で、藩庁は彦根城に置かれていました。藩の設立は1600年で、初代藩主は井伊直政(いいなおまさ)です。直政は豊臣秀吉に仕えた武将であり、関ヶ原の戦いでの功績により、この地に封じられました。
彦根藩は、当初は15万石でしたが、後に加増されて30万石に達し、譜代大名の筆頭として幕府に対して強い影響力を持ちました。藩主は代々井伊氏が務め、特に第14代藩主井伊直弼(いいなおすけ)は、幕末の大老として知られています。直弼は日米修好通商条約に調印し、日本の開国を推進しましたが、安政の大獄と呼ばれる弾圧を行ったため、反発を招き、1860年に暗殺されました。
藩は明治時代の廃藩置県により消滅し、彦根市として滋賀県に編入されました。彦根藩は、幕末の動乱の中で重要な役割を果たし、その歴史は今でも地域の文化や伝統に影響を与えています。
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