ざっくり簡単解説!延暦寺とは?

延暦寺(えんりゃくじ)は、滋賀県大津市の比叡山に位置する天台宗の総本山であり、日本仏教の中心的な寺院の一つです。788年に最澄によって開かれ、平安時代から現代に至るまで、長い歴史を持つ重要な宗教施設です。

延暦寺は、日本の仏教界に大きな影響を与えてきました。特に、最澄が開いた天台宗は、後に多くの宗派を生む母体となり、浄土宗禅宗日蓮宗などがここから発展しました。また、延暦寺は、多くの高僧や名僧が修行した場所としても知られており、親鸞法然などの歴史的な僧もこの寺で修行を積んだと言われています。

平安時代から鎌倉時代にかけては、延暦寺の僧兵たちが強大な軍事力を持ち、政治や軍事においても大きな影響力を持つようになりました。しかし、1571年に織田信長によって焼き討ちされ、多くの堂塔が焼失しました。その後、延暦寺は再建され、現在でも天台宗の聖地として多くの信徒や観光客が訪れています。

延暦寺は、1994年に「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されており、日本の宗教文化と歴史に深く根付いた重要な寺院です。

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