ざっくり簡単解説!小泉藩とは?

小泉藩(こいずみはん)は、江戸時代に存在した藩で、現在の奈良県大和郡山市小泉町に位置していました。この藩は、元和9年(1623年)に設立され、初代藩主は片桐貞隆で、最初は1万石を領有しました。彼は豊臣秀吉に仕えた武将であり、賤ヶ岳の七本槍の一人として名を馳せました。

藩の経済は農業を基盤としており、藩主の貞昌は茶道の流派である石州流の祖としても知られています。彼は茶道の普及に力を入れ、4代将軍家綱の茶湯師範を務めました。藩の中心には小泉城(片桐城)があり、ここに陣屋を構えました。

小泉藩は、その後も片桐家が代々治めましたが、幕末には新政府に従い、鳥羽・伏見の戦いでは新政府軍に対して京都守護を命じられました。しかし、明治4年(1871年)の廃藩置県により藩は消滅し、小泉藩の歴史は幕を閉じました。藩の遺跡や文化は地域に残り、茶道の伝統などが受け継がれています。

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