ざっくり簡単解説!小幡藩とは?
小幡藩(おばたはん)は、江戸時代に上野国(現在の群馬県甘楽郡甘楽町)を治めた藩で、1616年に織田信雄の四男・織田信良が2万石を与えられて設立されました。藩庁は小幡村に構えられ、小幡城や庭園「楽山園」が築かれ、楽山園は現在も国指定の名勝として保存されています。
小幡藩は財政難に苦しむことが多く、18世紀中期に第5代藩主・織田信右の時代には支出が収入を大幅に上回る危機に陥りました。第7代藩主・織田信邦の時代には、明和事件による藩内の動乱とともに織田家の支配力も低下しました。1767年に奥平松平家が藩主となり、再建が試みられましたが、幕末には再び財政が悪化し、戊辰戦争では新政府側に従い藩を存続させました。1871年の廃藩置県後、小幡藩は群馬県に編入されました。
小幡藩には現在も文化的遺産が残り、楽山園は観光名所として地元に親しまれています。
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