ざっくり簡単解説!安房三枝藩とは?

安房三枝藩は、江戸時代初期に安房国に短期間存在した藩です。1638年に三枝守昌が1万石を与えられて立藩しましたが、守昌の死後、家督が分割相続されたため、藩としての存続期間はわずか2年足らずでした。藩主の守昌は、戦国時代には武田信玄に仕えた家系の出身であり、彼の死後、遺領は息子の守全によって相続されました。

守全は7000石を領し、弟の諏訪頼増に3000石を分与する形で、旗本となりました。このため、安房三枝藩は設立から短期間で消滅し、治績も残っていません。しかし、藩主の守昌の墓は智蔵寺に存在し、歴史的な意義を持つ場所となっています。

安房三枝藩の歴史は、藩制度の変遷や、家督相続の難しさを象徴する事例として、地方の歴史に重要な位置を占めています。

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