ざっくり簡単解説!奥仁科藩とは?
奥仁科藩(おくにしなはん)は、江戸時代に信濃国安曇郡北部の奥仁科と呼ばれた地域に存在した藩です。1593年、武将の石川康勝が兄である松本藩主の石川康長から1万5000石を分与されて立藩しました。康勝は信濃地方での戦功を背景に、この地に封じられました。
藩は主に農業を基盤にしており、安曇地方の特産品を活かして地域経済を支えていました。しかし、藩の歴史は波乱に富んでおり、1613年には大久保長安事件に関連して康勝が改易され、藩は廃藩となりました。康勝はその後浪人となり、戦国時代の最後の戦闘である大坂の陣では豊臣方に参加し、戦死しました。
奥仁科藩の短い歴史は、地域の文化や社会に一定の影響を与え、その名残は現在も見られます。藩主の石川家は、信濃の歴史の中で重要な役割を果たした家系として記憶されています。
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